中江物産×ノーマンステーブル
2023年千葉県市原市能満に「ノーマンステーブル」がオープンしました。ノーマンステーブルは、創業60年以上の歴史を持つ乗馬用品店の老舗である中江物産と乗馬、馬術で豊富な経験をもつ亀井昭範氏のもと設立されました。
なぜ乗馬用品の販売事業を行う中江物産が乗馬クラブの事業に携わることになったのか、話を伺いました。
社員は乗馬用品店として現場について知り、学び、経験をする必要があります。乗馬用品は大きく「人装具」と「馬具」のふたつに分けられます。私たちは、そのどちらも深く知る必要があります。上司や先輩から教えていただくことで一定の知識を得ることはできますが、販売しているアイテムを現場で実際に使用することで気付くことも多くあります。
乗馬用品メーカーのほとんどは海外にあります。私たちが取り扱うアイテムもほとんどが海外メーカーです。一方で、外国の方と日本人では体格や体型も違うため海外の人気アイテムが必ず日本人にマッチするとは限りません。そういったこともあり、アイテムを仕入れる前に日本人や日本の馬に合うかどうかを日本で確かめる必要があると私たちは考えています。
更に社員が実際に馬のお世話や乗馬をすることで新しい学びと経験の場所となり、社員教育の場所になっています。
近年、中江物産ではオリジナル商品の開発にも取り組んでいます。現在は神戸でオーダーメイドで革靴を制作するブランド「La Rificolona」と共同で乗馬用チャップスの開発をしています。
「La Rificolona」は手づくりで革靴を制作販売する会社なので、仕上がりがとても丁寧なのです。革がとても柔らかく、日本人の足にもよくフィットすると思います。今は耐久性の試験を行なっており、商品化を目指しています。私たちは今後も様々なアイテムの商品開発に取り組んでまいります。
インターネットの普及で手軽に情報を得ることができるようになり、乗馬クラブに通う方々は乗馬用品にとても詳しくなりました。一方で、情報量が多すぎるため自分にとってどのアイテムが良いのか、愛馬にとってどのアイテムが良いのか分からないという悩みを多く聞くようになりました。
これからの時代は、そのようなお悩み、お困りごとにしっかりと向き合って対応することが求められると考えています。私たちは乗馬用品の老舗として、お客様にとって本当に価値のあるものを提供したいと考えています。
地域のコミュニティを活発にする目的もあります。多くの地域と同様、この地域においてもほとんどの人が乗馬をしたことがありません。ここが乗馬を始めるきっかけになるよう、また地域の皆さまの憩いの場所になるようにしたいと考えています。近隣にはファミリー向けの観光施設もあるため、いずれそういった施設との連携できたらと思います。
馬糞堆肥はにおいも少なく、近隣の農家さんに活用していただいています。多面的に関係人口を増やすことで、地域貢献に取り組んでまいります。
※この記事は当団体(特定非営利活動法人日本乗馬普及協会)が発行するフリーマガジン「馬旅」の一部です。
ノーマンステーブル
住所:千葉県市原市能満2037-1
ノーマンステーブル公式ホームページ
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