乗馬の普及で
引退馬の活用をひろげる
日本乗馬普及協会は、
乗馬の普及によって、
競走馬を引退したサラブレッドの
活用機会を増やす活動を行っています。
引退馬の活用で目指す、
持続可能な馬業界
今の馬産業は、馬も人も多くの課題を抱えています。引退馬の活用が進むことで、
それぞれが抱える課題の解決につながり、馬にとっても人にとっても
負担のない持続可能な馬業界をつくることができます。
-
problem1
受け入れ先が不足する
競走馬の引退後サラブレッドの寿命は25〜30年と言われているのに対し、多くの競走馬が5歳前後で引退を迎えます。
寄付などで引退馬の飼育を支える取り組みも広がりつつありますが、支援できる頭数には限りがあるのが現状です。さらに、サラブレッドの生産頭数は年々増え続けており、受け入れ先の少なさが課題となっています。 -
problem2
深刻な人材不足を抱える
馬業界担い手が足りない馬業界では、大手の牧場でさえ国外の人材に依存しているのが現状です。国内の産業を守り、継続していくためにも人材の確保・育成が必要です。今、その入り口となる「乗馬」の価値が見直されています。馬産業の活性化と未来の人材育成が喫緊の課題となっています。
なぜ “乗馬” なのか?Why
私たちは、スポーツとしての乗馬、
馬術競技、
セラピーや癒しを目的とした
乗馬体験・触れ合いなど
広く馬に乗ることを
「乗馬」と捉えています。
競走馬の
セカンドキャリア
として注目される ”乗馬”
実は、日本の乗用馬のうち約7割は競馬を引退した「元競走馬」。
引退馬は乗用馬としての受け入れ先があれば、乗馬クラブや馬術競技などで活躍し、
自分自身で生活費を稼ぐことができるのです。
乗用馬(現在の乗用馬:15,000頭)のうち
7割が引退競走馬
- 日本馬事協会「馬関係資料」(2021))、日本中央競馬会 「乗馬で活躍」(https://www.b-t-c.or.jp/img/pdf/btcn/btcn79/btcn079-01.pdf)をもとに日本乗馬普及協会が作成
-
point1
乗用馬としてのピーク
競馬を引退したサラブレッドは、馬としてはまだまだ元気です。
競走馬のピークは5歳前後と言われるのに対し、乗用馬は精神的にも落ち着いてきた15歳〜20歳ごろがピークであると言われており、競馬引退後もまだまだ活躍できると言えます。 -
point2
どんな馬にも活躍の
チャンスがある競走馬の中にはデビューすら叶わない馬が存在します。まして”名馬”となれる馬なんて、ほんのひと握り。しかし、競走馬として活躍できなかった馬が、人を乗せたり高く飛ぶことが得意なこともあったり、初心者を乗せてゆっくり歩くのが得意だったりします。乗馬の場合、有名かどうかに関わらずどんな馬でも活躍できるチャンスがあります。
乗馬の需要拡大を
目指して
競走馬にとって引退後の活躍の機会となっている乗馬ですが、現状すべての引退馬が乗用馬になれるわけではありません。
最も大きな理由として、引退馬の数に対して乗馬の「需要」少ないということがあります。
私たち日本乗馬普及協会は、乗馬に新たな価値を生み、より多くの人が乗馬に気軽に関わることで、乗馬の需要拡大を目指します。
- 引用元:ラジオNIKKEI「競馬」コンテンツ (https://www.radionikkei.jp/sales/docs/202208_keiba.pdf)、日本馬事協会「馬関係資料」(2021)をもとに日本乗馬普及協会が作成
私たち日本乗馬普及協会は、乗馬に新たな価値をうみ、
より多くの人が乗馬に気軽に関わることで、乗馬の需要拡大を目指します。
乗馬の需要拡大を目指す活動
-
乗馬の魅力を発信する
フリーマガジン「馬旅」の発刊
-
引退馬の再就職支援コミュニティ
馬旅倶楽部の運営
-
大学馬術部所属馬と馬主のマッチング
BANUSHI SUN! の運営
-
新しい再就職先を模索する
ホースセラピーの研究